無想庵コラムCOLUMN

お茶の用語辞典(な)

お茶の用語辞典(な)

・名残の茶事(なごりのちゃじ)…10月中旬から11月初旬の風炉の最後の時期に、茶壷の残りを惜しんで開かれます。これが終わり、炉が開けられ、新しい茶壷を開くときに口切の茶事を行う。

・長板(ながいた)…台子(だいす)という棚を簡略化したもので、台子から天板(てんいた)と柱を取り除くと地板のみが残るが、これが長板となる。風炉や水差を載せるための道具。材質は本来は桐ですが、桑で作られることもあります。風炉用と炉用があり、炉用の方が少し短いです。

長板総荘薄茶 茶碗を持ち込んだ場面
風炉二つ置き濃茶 茶碗と建水を持ち込んだ場面

点前としても風炉と炉がそれぞれあり、濃茶も薄茶も点てることができます。炭点前も初炭、後炭それぞれ点前手順が決まっています。また総荘(そうかざり)と二つ置という点前座での荘り方の違いがあり、風炉+釜と水差しの二点を荘るのが二つ置き、杓立と建水も荘るのが総荘です。

それぞれ点前手順が決まっているので、濃茶点前だけで4(2×2)通り薄茶も4(2×2)通りということになりますので、全部覚えようとすると大変ですね。私も先生に言われましたが、それぞれの違う部分だけ覚えれば全てを一から覚えなくても大丈夫です。 

※注 参考写真はWEB上より写真を拝借しております。写真に加えた文の理由は、写真の場面から居ずまいを正してお点前が始まる事をお伝えするためです。お客様が入室する前の迎い付けの段階では、それぞれ茶入れや茶器は水差の正面に荘り、茶碗は置き合わせてありません。

随時、更新していきます。分らないことばがあればリクエストをお願いいたします。

リクエスト方法は、意味の知りたいことばを書いて、info@musouan.orgまでEメールを送って下さい。早急に調べて、ことばの説明に掲載していきます。

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