無想庵コラムCOLUMN

一花開天下春  一月の掛け物

一花開天下春  一月の掛け物

一花開天下春(いっかひらく てんかのはる)

『虚堂録(きどうろく)』という書物からの出典です。句から読み取れる意味は

一輪の花が開くことで春の訪れを告げている。という意味になりますが、もう少し深読みすると「一人の人間が現れることで世界が救われる」という風に読むことも出来ます。

相国寺 有馬頼底さんの禅語の解説書によると、禅の創始者、達磨大師を称えている句でもあるそうで、達磨大師が伝えた禅の教えが開花し、天下泰平の春になったという解釈があるようです。達磨大師に限らず、私たち一人一人が自分の能力や心を開くことに拠って世界は平和になるように精進したいものですね。

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