無想庵コラムCOLUMN

はじめに

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「緑色した一種の麻薬?」

よりによって、どうしてこんな道に迷い込んでしまったのだろうか。
振り返ってみると、もう何十年も、この捉えどころのない、とてつもなく大きな化物と付き合っている。

暦の上だけでみれば、両親とよりも、女房殿とよりも、もちろん子供とよりも長いお付き合いになる。
こんなにも長い間、どうして飽きずにいられたのだろうか。

勿論順風満帆な日々だった訳ではない。
ぶつぶつと文句を云った日も数えきれない位あった。
それなのに、茶会だと云えば何日も前からあれこれ騒ぎたて、当日も朝早くから嬉嬉として準備に余念がない。
サラリーマンとの二足の草鞋を履いているから、休暇の配分にも小さな胸を痛めねばならない。
懐勘定にいたっては、涙ぐましい努力が必要であったし、今後も大巾に改善される様子はない。

しかし、それでも尚遠ざかる事はないだろう。
モナリザの様に、永遠に微笑みかけてくるナゾの多い此の茶の道からは。



この「道くさ」というエッセイは私の先生である串本宗貞先生が、随分前にお書きになられた文章です。表現や内容が初心者の方にはわかりにくいかも知れません。

このサイトに訪問されたベテランの方にも少しでも参考になるものがあればと思い、先生のご理解を得て掲載させていただきました。