お茶の種類 抹茶とは?
茶道では、いただくお茶は抹茶ですが、普段私たちは色々なお茶を頂いていますね。下の図で探していただくと、茶の湯で使う抹茶は不発酵系のお茶(通称;緑茶)の中の碾茶(てんちゃ)という種類です。
同じ茶の木からこんなにも沢山の種類のお茶が出来ているなんて本当に驚きですよね!?いわゆる日本茶だけでなく、中国のお茶や西欧の紅茶まで含まれています。大英帝国がインドや香港を植民地にしたのも、茶葉や香辛料、ハーブなど薬草も目当ての一つだったのが理由だったのですね。
日本ではお茶は発酵をさせない為に蒸すという工程を発明?しました。色が緑色やほぼ透明なのは発酵していないからです。碾茶と言う状態に加工された茶葉を臼で引いて粉にしたのが抹茶です。碾茶は栽培の段階から覆下栽培(一番上の写真↑)という黒い覆いを茶の木に被せる大変手間のかかる栽培をされているので、玉露(これも覆下栽培してます)と同じく高級茶です。それをさらに臼で粉になるまで引いているので、お茶の中でも最高に手間の掛かっているお茶で、30g3000円から上は何万円もするのです。コーヒー一杯500円なら、抹茶は手間暇と希少性(碾茶になるのは2~3%)を考えると抹茶一服2000円くらいは価格がついてもおかしくないと私は思っています。(機械では抹茶たてられませんし…。)
濃茶を点てる場合は濃く練りますので、苦味や渋味が強くなりがちな並級品以下の抹茶は濃茶用としては適しません。つまり上級抹茶は濃茶と薄茶の両方に使うことができますが、並級品以下は薄茶専用に使うことになります。そのため茶小売店では、濃茶用にも使用できる上級の抹茶を「濃茶」、薄茶専用の抹茶を「薄茶」と呼ぶ場合もあります。 (濃茶と薄茶の説明はこちら↓です)https://musouan.org/manner/%e8%96%84%e8%8c%b6%e3%81%a8%e6%bf%83%e8%8c%b6/
鹿児島県南九州市知覧町 にある「お茶のはまだ」さんというお茶屋さんのサイトに各々のお茶の解説が記載されているので興味のある方はこちらをご覧ください。勉強になります。→https://chiran-omoiire.com/tashinamu/type