お茶の用語辞典(ま)
松屋会記(まつやかいき)
現存する最古の茶会記。 奈良の塗師(ぬし)で 豪商でもあった、 松屋三名物(松屋肩衝(かたつき)、徐煕(じょき)筆鷺絵(さぎのえ)、存星盆(ぞんせいぼん))を所持した松屋家の久政(ひさまさ)、久好(ひさよし)、久重(ひさしげ)3代にわたる茶会記の集成書で室町時代の後期から江戸時代前半までの117年もの長い間を記されていて大変貴重なものですが、原本は散逸し、現在知られているものは写本だそうです。
蒔絵(まきえ)
漆液で文様を描き、漆が乾燥して固まる前に金箔や金・銀粉を蒔きつけるなどして絵や文様を表している漆工芸の技法です。 日本産の漆の強い接着性を利用した独特の加飾技法です。 棗など茶器に施されている場合が多く、道具の拝見の問答では「○○蒔絵でございます」などと答えます。 右の棗は柳蒔絵(やなぎまきえ)です。割とよく茶席でお見かけします。