金蘭と銀蘭 四月の茶花
金蘭(きんらん)
黄色い花をつけるので、金蘭と名付られました。西日本の雑木林に自生していたのですが、雑木林は減る一方ですし、その上 盗掘などによって個体数を減らしているらしいです。 環境省にレッドリスト(2007)と言うのがあって、それには、絶滅危惧II類(VU)に登録されているとのことです。 よく登山中に野草を勝手に採取していく人間がいると聞きますが、止めて欲しいです。持ち帰るんではなくて自分で育てろよと思います。花は写真のように1.5センチくらいの花を10個くらい付けます。上向きに咲き、開花しても花弁が大きく開くというよりは小さく丸みを帯びて咲いているので非常に可愛らしいですよね。
銀蘭(ぎんらん)
次は銀蘭。こちらは白花で優しい感じのするランです。花は金蘭より一回り小さく、花も金蘭ほどは沢山付けません。(写真の銀蘭は発育が良いと思われます。)
キンランと同じく銀蘭は直射日光が当たらないような明るい山林に自生しています。銀蘭は菌根菌や他の樹木と共存関係にあり、諸条件が揃った場所でないと育たないという特徴があるそうです。 今では生育しやすい環境が減ったせいかキンラン同様絶滅危惧種とされています。