節分草 二月の茶花
節分草(せつぶんそう)
節分草は、キンポウゲ科の球根植物で、主に関東以西の太平洋側に多く見られます。 花の色は白く、草丈が10cmほどと背が低く 足元付近で咲いているので、とても可憐で、愛らしさがある花ですね。
名前の由来は、やはり節分の時期に咲くことに因んでいるそうです。 石灰質の土壌を好み、群生して一面に白い花を咲かせています。 ときに大群落を形成するそうですよ。
晩秋から冬の間に、地中深くにある黒褐色の塊茎から白い芽を伸ばし始めます。そして、冬の終わりから早春のころに、白い花弁のような萼片を5枚開きます。葉は深く裂けた灰緑色で、晩春には地上部を枯らして休眠します。
近年は開発や盗掘のために激減したため、各地で保護が始まっているようです 。
花の咲く時期は二月から四月くらいで、春の訪れを知らせてくれる花の一つです。
お茶席で使う時は、山茱萸(さんしゅゆ)や柳などと取り合わせて、床の掛け花入れに入れて荘るのも良いし、胡銅の鶴首花入れに一輪入れて床に荘るのも素敵だと思います。草丈が短いので、長めのものを選ぶと扱いやすいと思います。