無想庵コラムCOLUMN

半夏生 七月の茶花

半夏生 七月の茶花

高さ60センチほどで水辺に生えています。季節名の「半夏生」のころに、葉の下半分が白くなり、白い穂状の花が咲きます。どくだみ科の多年生植物。

七月の上旬、 二十四節気の「夏至」をさらに3つに分けた七十二候の中の雑節(ざっせつ)の一つであり、夏至(げし)から十一日目の日。太陽暦ではちょうど今日。七月二日ごろの日を半夏生と言います。

茶席でも七月上旬辺りによくお目見えする、一度見たら印象深い夏の花です。葉っぱが半分だけおしろいの様に白くなるのは珍しいですよね。名前を憶えやすい茶花です。別名、三白草と言われており、葉が三枚白くなると梅雨が明けるのだそうです。昔の人は、こういう自然の変化を見て季節を感じていたんですね。今の日本は異常気象が多く、気象庁が梅雨明け宣言してくれないと、いつから梅雨でいつ終わったのかさっぱりわかりません(笑)

この半夏生は葉の緑と白のコントラストや白い穂状の花が綺麗ので、色鮮やかなオレンジ色の花の岩菲(がんぴ)と取り合わせたり、紫色の鉄線(クレマチス)と取り合わせて生けると素敵になると思います。

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