無想庵コラムCOLUMN

芍薬 六月の茶花

芍薬 六月の茶花

シャクヤクです。ゴージャスなので、とても好きな夏の花です。よく「ボタン、シャクヤク」と並び称され、私自身どちらがシャクヤクが見分けがつきませんでした。花の名前を覚えるのは、自分で育てない限りなかなか難しいと思いますが、多少でも見分けることが出来たらと思い、調べてみました。

『40代から始める花のある暮らし』というサイトに「牡丹と芍薬の7つの違い!」という記事があったので、そちらで勉強させていただきました。(京大出のかなりの美人ママさんでした)

一番の違いは「葉の形」です。

ギザギザの切れ込みが入るっているのが牡丹、一方芍薬は 切れ込みはなく、やや丸みを帯びている葉の形状でした。以前お茶の先生からも花が似ていても葉の形状や茎からの出方などをよく見るようにと指導されていました。確かに写真で見比べるとその違いがわかりますね!

二番目に大きな違いは牡丹は樹木で、芍薬は草です。そのため「枝分かれの有無」で違いを見分けられるようです。

牡丹は幹があり、枝分かれして花を咲かせる。芍薬は上の写真の様に枝別れせずにまっすぐに茎が伸び、伸びた茎の先に花を咲かせます。

もう一つ目安になるのが 、「開花時期」です。 牡丹は4月下旬~5月中旬(晩春)に開花し、芍薬は5月~6月(初夏)に咲くということですが、植物はその年の天候やら周りの環境やらで開花時期がずれたり、広まったりするので、あくまで目安として牡丹が先、芍薬が後と覚えておいて、6月の茶席で見かけたら「見事な芍薬ですね~!」と亭主を誉めましょう。仮に牡丹だったとしてもそれはそれで会話が弾みます。

他にも香りのあるなしの違いとかあるようですが、茶席では香が焚かれているいるので微香くらいでは感じませんので、茶道では関係が薄いので省略します。ちなみに臭いの強い花は茶道では禁花です。折角のお香の香りを楽しめないという理由から。

7つの違いですが、残りの4つはとりあえず茶席では花を見分けることに使えないので3つに絞らせていただきました。お客さんが花を全く知らないと、会話が盛り上がらず亭主もちょっと寂しいのですが、そんな時は取っ掛かりだけ言えれば、例えば「これは芍薬ですか?立派で綺麗な花ですね~。」と話を振ればきっと亭主も喜んで色々教えてくださるし、会話すればするほど緊張も取れ、茶席も楽しく盛り上がります。

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