ホトトギス 十月の茶花
杜鵑(ほととぎす)
ホトトギスは、白花に紫の斑点が入る花をしっとりと咲かせるユリ科の植物です。日本にもたくさんの種類が自生しており、その風情ある草姿が古くから親しまれています。
ホトトギスの大きな特徴としてまず挙げるのは、花弁に浮かぶ紫色のまだら模様です。この模様が鳥の杜鵑(ほととぎす)の胸の模様と似ていることから、この名が付けられました。
またもう一つの特徴としてホトトギスは、めしべが非常に目立っている花だと言えます。その理由はめしべが長く伸びており、花柱がヘリコプターのプロペラのように広がった形状をしているためです。 ホトトギスの花は白地に紫色のまだら模様の他に、黄花系統の品種や、斑点がない真っ白な花びらをもつ品種もあります。 紫色のまだら模様が浮かぶ品種は「ヤマホトトギス」と「ヤマジノホトトギス」という品種です。黄色の品種は「タマガワホトトギス」、白色の品種は「シロバナヤマジノホトトギス」と「シロホトトギス」があります。