京半月 七月のお菓子
京半月(きょうはんげつ)
日本三大祭りの一つとしても有名な「祗園祭」。毎年7月1日の「吉符入り」にはじまり、31日の「夏越祓」までの1カ月間にわたって行われる祗園祭は、八坂神社のお祭りで、疫病が蔓延した時代、病魔退散を祈願して66本の鉾を作り、御霊会を行なったのが始まりとされています。
祇園祭といえば、17日から始まる豪華絢爛な山鉾巡業が有名ですね。鉾(ほこ)は疫神を集める依り代(よりしろ)、山は神様が降臨するとされる山を模した依り代として祭礼で用いられています。祗園祭の山鉾も鉾や長刀を立てた鉾、曳山(ひきやま)、舁山(かきやま)、傘鉾などが病神を集め退散させる意味を持っているそうです。山鉾の種類は30種以上もあり、くじ取らずの長刀鉾を先頭に、くじ取り式によって決まった順番で「前祭」と「後祭」で行われています。 それぞれの町ごとに歴史を持つ山鉾は、お稚児さんの乗る鉾から、日本神話を意味したもの、中国故事やインド伝来のものまで様々あります。華やかな装飾品や出し物を見せ合う動く美術館とも言われ、世界中から延べ180万人の見物客を招く巡行へと発展しています。 コロナも明け海外からの観光客と国内からの見物客で今年はさらにコミコミになり、歩けなくなるほどではないでしょうか?
さて、上記の写真は 亀屋良長の「京半月」というお菓子です。「亀屋良長(かめやよしなが)」は 享和三年、京菓子司・亀屋良安から暖簾分けして誕生したそうで 、創業から210余年の老舗和菓子屋さんです。売りは店先から湧き出る京の名水”醒ヶ井水”を使って作られる上品な和菓子だそうです。
この「京半月(祗園祭)」は、 しっとりとした煎餅で、こし餡を挟んだもの、宇治抹茶餡を挟んだものの2種類にあります。煎餅の表面には祗園祭の情景を写し取ったデザインが焼印されています。祇園祭期間中の期間限定商品です。サイトで確認すると 値段は700円(税込)だそうで、去年より上がっているような?気がします。賞味期限は常温で30日なので、祇園祭に行ったときに買い求めておけば、七月中のお茶会に使えます。