清風動脩竹 五月の掛け物
清風動脩竹(せいふう しゅうちくをうごかす)
脩竹(しゅうちく)が何か分かれば、直ぐに理解出来そうな禅語ですね。 脩竹 とは細長い竹のことだそうです。清風はよく禅語で出て来る単語で清らかな風とか爽やかな風と言う意味なので、情景的には竹林のまだ細い竹が爽やかな風に吹かれてさらさらと葉音を立てて揺れている様を詠んでいます。
株式会社インフィニティという人財育成&組織開発会社の代表取締役 尾藤 由佳 さんのブログにもこの禅語が紹介されていました。この方は宗由というお茶名をお持ちの方です。本来、禅語は何かしらの座右の銘の様に自分自身への戒めとか教訓になれば、禅語を学ぶ値打ちがあると思っていますが、尾藤さんは禅語からリーダー論にお話を広げられているので、勝手に紹介したいと思います。(なので、そのまま転載します。)
『竹は風がなければ動きません。葉がそよぐこともないでしょう。
しかし、一陣の清風によってサワサワと心地良い音を立てて揺れるのです。
これが清風ではなく暴風であったなら、ザワザワと、またはギシギシときしむような音を立てて大きく揺さぶられます。
清風だからこそ、竹がイキイキとそよぐことができるのです。
私たちは、特にマネージャーは、暴風ではなく清風にならなければなりません。
私たちの存在一つでチーム全体の雰囲気がイキイキともザワザワとも、どちらにもなる影響力が大きいからです。
清風となってチームに息吹を吹き込み、メンバー一人ひとりが自然体でのびのびと活躍することができる、そんな存在になりたいものですね。』
以上、ちょっと長めの引用になりましたが、私が人材育成が専門では無いのでこのような解釈をしたことが無かったので勉強になりました。お茶席では普通、掛け物を見て字が読めたとか、その禅語の意味がわかったとか、その情景が相客に説明できるかぐらいしか考えないです。若い現役世代の方々にお茶を通じて、教養を含め自分磨きに役立つことが出来たらな~と日ごろ考えている私としては、尾藤さんの解説の様に自分の仕事や研鑽に活かせらるような説明が出来たらいいですね!