竜胆 十月の茶花
竜胆(りんどう)
日本原産の青色の花は多くありませんが、その中のひとつが「竜胆」です。
秋の季節の花である竜胆は、花びらが釣鐘型というベルのような形をしており、 鮮やかな青色の花びらを空に向かって開かせています。花の色は青色や青紫色です。
竜胆は秋の代表的な花で、気温が涼しくなる9月から11月までが見頃時期です。花びらは日光が当たっているときに開き、日没後や日陰では花を開かない という大きな特徴があります。朝顔みたいですね。 また日の光が足りないと花びらの青色が薄くなってしまうとのことです。ただし、暑さには弱いそうです。なんか難しい人間みたいな性質ですね(笑)
茶花には一日花が多いですが、 開花期間は平均して約5日~10日程度ですので、茶花としては日持ちしてくれるので重宝です。
日光の当たり具合によって花びらが開閉を繰り返したあと、そのまま蕾のように閉じたままとなり一生を終えるそうですが、蕾なのか見分けが付きにくいですが、花びらが茶色に変色してきたら寿命です。
竜胆の名前の由来ですが、一説にはリンドウの根は生薬として大昔から使われており、苦味によって胃の働きを促進させる効能を持っていたそうです。
その根の苦さは竜の胆(きも)ほど苦い、という例えから「竜胆」と名付けられたのだそうです。