無想庵コラムCOLUMN

葉蓋(はぶた)の点前

葉蓋(はぶた)の点前

梶の葉など大きな葉を水指の蓋代わりにするお点前です。始まりは尊敬する十一代玄々斎宗匠の創案で、七夕の趣向にお好みの末廣籠花入れの受け筒を水指にして蓋に梶の葉をお使いになられたのが始まりだそうです。

末廣籠花入れの受筒は檜の曲げを黒塗りして金箔を散らしたものですが、陶磁器の水指でもこの点前は可能です。ただし、運びの点前(棚を使わず、水指を持って入る)ですし、葉の大きさも考えて細身の水指が適しています。

この点前は薄茶専用の点前で、夏の暑い時期に趣向として取り入れらています。(七夕の趣向で始まったのもあると思います。)葉を折りたたんで建水に捨てる所作以外は通常の平点前と同じなので、初心者の方でもお手間できる簡単で面白い、涼しさを少し感じられるお点前です。

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