無想庵コラムCOLUMN

閑居 十二月の銘

閑居 十二月の銘

閑居(かんきょ)

閑居とは、世俗を逃れて心静かに暮らすこと。またはその住まいのことを言います。また「小人閑居して不善をなす」 というように何もしないでぶらぶらしていることを指す言葉です。

茶の湯的には、前者の意味で、質素で心が落ち着いた生き方を目指しています。

銘としては十二月に限ったものでは無いかも知れませんが、個人的には年の瀬も押し迫った師走は、何故か閑居という銘がしっくり来ます。

茶杓の銘にもよく使われているみたいですね。ネットで販売されている茶杓にも付けられていました。本当は茶杓の銘は削ってもらってから、銘を付けて頂くものですが、それだけ茶の湯の心を表している言葉なのかも知れませんね!

閑居の類語に「わび住まい」という言葉がありますが、世俗的には大した家屋では無いという意味の謙遜する時に使う言葉なので、茶の湯の銘としてはしっくり来ないですよね?もちろん茶室は侘びた風情にしたいですが…。

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