無想庵コラムCOLUMN

風颯颯水冷冷 八月の掛け物

風颯颯水冷冷 八月の掛け物

風颯颯水冷冷(かぜさつさつ みずれいれい)

毎日猛暑が続いてますね~!特に今年は暑い日が多いような気がします。そこで、今回の掛け物は、一応禅語ではありますが、暑い夏の季節限定(本当は年中掛けて良いとおもいますが)の掛け物をご紹介したいと思います。見ているだけで1℃くらいは室温が下がるような気がするので、おススメです。

颯颯(さつさつ)というのは、さっと風が吹き抜ける様子を表している言葉です。「風颯颯」という字ずらを見るだけで、何とも言えない爽やかなイメージが湧いてきます。そして冷え冷えとした清らかな水。これも実に涼しげで爽やかな感じですね。人間にはイメージ力、想像力が備わっていますから、床にこの掛け物を掛けるだけでお客様に涼しげで気持ちの良い空間を楽しんで頂けるのではないでしょうか?

禅語的な解釈としては、風は颯颯と爽やかに吹いて欲しいですし、水も冷たい清水の様であって欲しいものですね。風は風として、水は水としてその本分を全うする。それは人間もそれぞれ違うけれど、それぞれの本分や役割を全うしようという教えが含まれています。

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