無想庵コラムCOLUMN

青苔 七月の銘

青苔 七月の銘

青苔(せいたい)

梅雨時の雨をたっぷり吸って、苔が青々と茂ること。湿気を好む陰気な植物ですが、今頃の夏の暑い盛りには苔の青々しい翠が涼感を感じさせてくれます。苔寺といわれる京都西芳寺のそれは息をのむほどに美しいので有名です。因みに 西芳寺は、京都市西京区松尾にある臨済宗の仏教寺院で、元々は天龍寺の境外塔頭だったが、現在は離脱して単立寺院だそうです。庭園は約120種の苔に覆われ、苔寺の通称で知られています。

京都の 嵯峨野祇王寺

個人的には右の写真の祇王寺の庭園の方が好きなのですが、台風の影響で一部木々が折れてしまい、日光が苔に当たって茶色に変色してしまったとか?幻想的な景色が良いのですけどね~。

お茶の世界でも夏の時期に茶杓などのお道具や主菓子に付けられたりしています。確かに涼感を感じますね。銘は道具そのものから感じるイメージでつけられることが多いですが、場合によってはお客様に趣向を感じて頂けるよう銘を選んで付けることもあります。

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