お茶会に行くときの持ち物
お茶会にお呼ばれした時の持ち物について説明します。
項目としては男女とも共通で以下の6点になります。
- 扇子(せんす)…茶席に入る際や挨拶のときに使います。儀礼の印で男性の扇子の方が女性物より大きい。白竹のものと黒塗りのものがあります。忘れると礼を欠くことになるので絶対必要。特に男性はお茶会では借りられる相手もほぼ居ないので抜かりなく!また暑いからといって、開いて扇いではいけません。これもひんしゅくを買います。
- 懐紙(かいし)…文字通り懐に入れておく和紙で基本は白の無地。女性向けにちょっと絵や透かしが入っているのもあります。これも男性用と女性用ではサイズが違うので買うときには注意しましょう。(100均で売っている物は、大概女性向けのサイズです。)また、大寄せのお茶会ではこの懐紙に主菓子をとってお皿代わりになるので、2、3枚では足りません。買ったときの束のまま持って行きましょう。この束を一帖(いちじょう)という単位で表現します。
- 楊枝(ようじ)…菓子切りともいいます。 使った後、拭き取るだけで良いので 市販品のステンレス製が菓子切りで充分です。お茶事ともなれば主菓子と共に黒文字(木製の楊枝)がついてくるので使いませんが、懐紙とセットで持ち歩く方が良いでしょう。
- 袱紗(ふくさ)…主にお点前をする時道具を清めるために使うものです。男性は紫、女性は朱か赤。お客としていく場合、基本的には使うことはないですが、道具を拝見するときに使う場合も有り得るので持って行きましょう。万が一に備えて準備を怠らないのが大人の嗜みです。よれていたり折り目がついているのはスーツやドレスと同じでカッコ悪いものです。細かいことですが気をつけましょう。
- 古袱紗(こぶくさ)…濃茶の飲みまわしや道具の拝見するときに使います。 名物裂(めいぶつぎれ)や緞子(どんす)などが主に用いられ、材質や色柄等は様々。大きさは袱紗の4分の1くらい。袱紗同様、万が一の備えです。
- 数奇屋袋(すきやふくろ)…上記のものをいれるポーチみたいなもの。
それ以外に出来たら持っていたほうが良いもの3つ。
- 小茶巾(こちゃきん)…濃茶の飲みまわしの時に自分の飲み口を清める紙製の白い茶巾。湿らせて小茶巾入れに入れておく。
- 白い靴下…和装では白足袋を履いていますが、スーツなど洋服の場合白足袋の変わりに白い靴下を履きます。男性の場合すーつなので黒い靴下のままでもOKです。
- 風呂敷(ふろしき)…お茶席に入る前に待合で自分の持ち物を風呂敷に包んで置いておきます。コートなど衣類や電子機器など持ち込めないものをまとめておきます。