無想庵コラムCOLUMN

床の拝見の仕方

床の拝見の仕方

茶室に入ったら、客はまず床の拝見をします。濃茶席は掛け物がかかっています。大寄せの茶会などでは、掛け物と茶花が共に荘っており、これを諸荘(もろかざり)といいます。                 

  1. 掛物の前に座り、扇子をひざ前において、 「真」のお辞儀をする 。
  2. 指先を畳に軽くつけたまま(「草」お辞儀)、語句や落款(らっかん)捺印、表具などを拝見する。
  3. 最後にもう一度「真」のお辞儀をする。

花入れも荘ってある場合、掛物を拝見した後、扇子と身体の向きを 花入れに向け て拝見する。香合(こうごう)が置いてあるときは、最後に香合に扇子と身体の向きを変えて拝見し、終わりは必ず「真」のお辞儀。

床にお辞儀をするのは、ものに対して頭を下げているのではなく、荘ってあるものの作者に対し、敬意を表示している。ということを頭の片隅において置いてください。

床を拝見したら、今度は点前座に座り、釜や棚の拝見をして、道具の拝見は終わり。

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