緑蔭 五月の銘
緑陰とは、漢字の通りよく繁った木の陰を言います。夏が近づき、日差しが強くなってくると緑陰の涼しさは何よりですよね。
「三夏(さんか)」の 季語の一つですが、別に五月限定というよりは初夏から夏の盛りの時期であれば、使うにふさわしい時期ということになると思います。 三夏とは、陰暦で4から6月の三か月(初夏、仲夏、晩夏)のことをいいます。
銘は多くの場合、イメージの世界ですから、お道具に付けられた銘ならそのお道具を手にした時のイメージで付けられていると思います。自分で自分のお道具に銘を付けることはないでしょうから、お願いした相手の感覚になると思いますが…。涼しげな感じ、爽やかな感じを現わす銘の一つです。
因みに緑陰の銘で、主菓子がないか検索してみました。
やっぱりありました!(笑)
虎屋さんの御製ですが、今年は製造販売されていないそうです。楓をモチーフにされた意匠で、材料が書いてないのでわかりませんが、写真で見る限り葛蒸し羊羹に似ているような感じがします。