大毛蓼 九月の茶花
大毛蓼(おおけたで)
「蓼食う虫も好き好き」で有名なタデです。蓼の葉は苦いらしくあまり虫は好まないそうですが、そこから人の好みは様々という意味で使われ始めました。 虫もあまり食べないなら人間は食べないだろうと思ったら、それこそ好き好きですね~。あるみたいです。蓼の葉をすりつぶして、お酢で溶きのばして蓼酢として食べるみたいです。また薬味や刺身のツマとしても用いているそうです。全く知らなかったので、食べたことがないので、味は分かりませんが、どんなのでしょうね?地方特有の食べ方なのでしょうか?ご存じの方は教えて頂けると幸いです。
さて、肝心の花の説明ですが、上の写真のように小花が房状に沢山つくので重みで垂れ下がってきます。
一つ一つの花は下右の写真ですが、この小花が無数に咲くので結構見栄えも良く、そんなに有名ではないですが、私の好きな花の一つです。同じ時期に咲く木槿(むくげ)などと合わせて花入れに入れると、花の色と垂れ下がった姿が、良い感じでまとまります。(左下)
濃いピンクの花がきれいですが、やはり原産は東南アジア。開花時期は夏から秋にかけての今頃です。タデ科犬蓼(イヌタデ)属という分類で、イヌタデの大型版という感じです。 茎が太く、全体に毛が多いのでこの名が付いたそうです。江戸時代には、葉っぱをもんで 害虫にさされたときの解毒に使ったようですが、やはり葉の成分が虫にとって相当毛嫌いするものなんでしょうね。
葉っぱは桃の葉に似ているらしく、学名が Persicaria といって、「persica」は(桃)に似ているという意味だとか。