祇園守 七月の茶花
京都の祇園祭は7月の一カ月間ですが、 その頃に咲く真っ白の木槿(ムクゲ)の一種が 「白祇園守」という名前が付いています。
上の写真の様に、内弁(ないべん)があり半八重咲と表現すればいいのでしょうか。
木槿(ムクゲ)はアオイ目フヨウ科ですので、芙蓉の花とよく似ているのですが、
実は「祇園守」はムクゲの園芸品種だそうです。
どれもゴージャスな花で好きなのですが、私には三つの区別があまりついていません。ですので、祇園祭の頃は確率的に祇園守かな?というヤマ感で亭主にお尋ねしています(笑) 「白祇園守と赤祇園守」があるようです。 ↓下の写真
その名前の由来をネットで調べてみました。中心部の蕊(しべ)が十文字になり、八坂神社で授与される護符の「祇園守」と似ているところから名付けられたとも、五弁の花が八坂神社の神紋と似ているからとも言われているそうです。
さらに調べてみると祇園守呼ばれるものは、ムクゲの中でも、半八重咲でかつ内弁のサイズが外弁の40%以下で、さらに内弁の数が10以上30個以下のものが祇園守に分類されるそうです。随分細かい規定ですね~?!
ムクゲは一日花ですので、その花は一日しか楽しめませんが、木全体の花季は長いらしく、祇園祭が終わった8月でもまだ咲いているそうです。ですのでやはりそれぞれの特徴を見てわかるように日ごろから見比べないと中々見分けが付きにくいでしょう。
芙蓉(フヨウ)と木槿(ムクゲ)はどちらも「アオイ科フヨウ属の花木」。花もそっくりです。個人的には芙蓉の方が木槿より大ぶりだと認識しています。しかし何よりも葉っぱの形に注目すると見分けが付いてきます。 フヨウの葉は大きくて手のひらのような形です。 対してムクゲの葉は細長く、3つに切れ込みが入っていますし、葉の大きさもフヨウより小さく色も濃い緑色です。