看看臘月尽 十二月の掛け物
看看臘月尽
みよみよろうげつをつく と読みます。 出典「虚堂録(きどうろく)」
月という字が出ているので、九月や秋を思い起こしてしまいますが、臘月とは12月のことです。みるみるうちに十二月は去ってしまう(だからぼ~と過ごしていてはいけないよ)という意味合いでしょうか?師走と同じような意味ですよね。
何かと気ぜわしいのが年末で、一分一秒が大事に思えますが、時間の貴重さは実は一年中同じですよね?歳月人を待たずとも言いますし、年末に限らず常に時間を大切にしたいものです。
また「臘月」は、一年の終わりの12月を指すと同時に、私たちの人生や命という意味も暗示しているようで(禅語ですから)、 そして看々(みよみよ)とは、良く見なさいというような意味ですので、
十二月があっという間に終わるのと同じように、人生もあっという間に終わってしまいますよ、 己の人生と向き合い、 ぼんやり生きずに自分の命をしっかり見つめ直しなさいという教えも感じ取りたいものです。歳月人を待たず 過ぎ去った日々は二度と帰って来ないから毎日を大切に生きていきたいです。