無想庵コラムCOLUMN

早苗金団 六月のお菓子

早苗金団 六月のお菓子

早苗金団(さなえきんとん)

早苗とは稲の苗の別名で、苗代(なわしろ)から田に移し植えるころの苗を指している言葉です。その名を冠したお菓子ですので、そう早苗きんとんは、田植えの頃のお菓子です。
5月後半になると菓子舗さんは早苗きんとんを作り出します。五月に紹介しても良かったのですが、六月は伊勢や住吉の御田植祭の月ですので、六月のお菓子とさせていただきました。

苗そのものを思わせる若緑色できんとんを作るのが多数派だと思いますが、表紙の写真は京都の末富さんの『早苗金団』。
黒土の田んぼに見立てたのだと思いますが、末富さんは黒糖あんのきんとんでその上に綺麗な緑の苗がちょこちょこっと植えられています。黒砂糖の小豆あんが耕された肥沃な土を思わせますよね。
たしかに。風景として見る”早苗”は 黒々したなかに苗がチョビチョビ、点々としている感じの方がリアリティがあるかも知れません。

左の写真は、いつも頼んでいる和菓子屋さんの早苗金団に色合いが似ているきんとんです。 巌邑堂さんというお店の薯蕷きんとんだそうです。自然薯を使用しているらしく、とても柔らかいとのこと。中は白小豆のつぶ餡。きっと上品な甘さで口の中で溶ける感じが想像できます。
今度、いつものお店で、白小豆で作ってもらうことにしましょう。

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