無想庵コラムCOLUMN

若鮎 六月のお菓子

若鮎 六月のお菓子

若鮎(わかあゆ)

若鮎というは、カステラの様な焼き生地で求肥を包んだ、鮎(あゆ)をモチーフにした和菓子で、 カステラ生地の表面に焼きゴテで鮎の表情が描かれているのが特徴です。 「鮎菓子」とか「鮎焼き」 「登り鮎」「稚鮎」「かつら鮎」 などと呼ばれることもあるそうです。6月頃の鮎漁が解禁される時期になると、和菓子屋さんなどで並び始めます。ネット記事でも有名百貨店で販売開始されたとお見かけします。

発祥地は定かではありませんが、一説には江戸時代末期、岡山県出身の和菓子職人が作った「調布」というお菓子が原形になったんだとか。戦後に出来たお菓子かと思っていたら、意外に歴史あるお菓子なんですね。

清流として名高い岐阜県の長良川、京都府の鴨川や桂川の銘菓としても知られています。岐阜県では銘菓として通年販売されているようですが、ほとんどの地域では夏限定として出回る「若鮎」です。

甘いカステラ生地と中身の求肥のモチっと感が美味しさの秘訣だと思いますが、地域によっては求肥だけではなく、あんこ入りの物もあるようです。確かにどら焼きと大差ないと言えるかも知れませんが、鮎をモチーフにしていることで季節感が出てお茶席にぴったりだと思います。

この記事を書くに当たって検索してみたら、Foodie(フーディー)という、三越伊勢丹グループが運営する食のメディアのサイトがありました。私自身は食べたことが無い、わらび餅を挟んで冷やしたものがありました。今年は早速、お茶席にお出ししてみたいと思います。

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