きつね面 二月のお菓子
きつね面
二月は節分や稲荷神社の初午(はつうま)といった行事がありますね。
タイトルの写真は、お稽古の時にも干菓子として頂いている伏見稲荷大社のきつね煎餅です。稲荷大社の中にある総本家いなりやさんの有名なお菓子です。甘さ控えめで瓦煎餅のような(もうちょっと軽い感じの)お菓子です。きつめの顔がリアルで面白いですよね?食べるのが勿体ないような、でもすぐ割れちゃうので持って帰るのも難しい…。一枚当り110円くらいというのもお手頃でお土産にも最適です。稲荷神社に行った時のお土産は、基本これ一択です(私の場合)
また山形県鶴岡市でも形や味は違いますが、きつね面という伝統のお菓子があります。木村屋さん、梅津菓子鋪さんなど何軒かあり、それぞれ特徴を出されています。
まだ食べたことがないので、とりあえず木村屋さんのネットでの商品紹介文を転載したいと思います。
香ばしい黒砂糖と小豆の風味が懐かしい、鶴岡市内に昔から伝わるおめでたい伝統菓子で、黒糖のコクのある甘さが特徴の素朴な味が鶴岡の人々に愛されていますとのことです。伝統お菓子になった逸話も紹介されていたのでそちらもシェアさせて頂きます。
天保11年(1840年)に江戸幕府が庄内藩主酒井公に突如越後長岡に転封(三方国替え)の命を下したのです。その庄内藩に迫った危機を救ったのが、領内に住む農民や町民といった人々でした。農民・町民が強行に反対、阻止運動を起こした結果、農民・町民たちの願いがかない、幕命を覆す異例ともいえる結果となりました。(天保義民事件)
相当、この領主は人民に愛されていたのですね~!びっくりです!
そして藩主が「お居なり」になったという慶事に際し、城下のさる菓子屋は領民の依頼を受け、「居成」を「稲荷」にちなんで小豆の打ち菓子「きつねめん」をつくり藩主に献上したのが、きつねめんの始まりとされています。その後、伝統菓子として、鶴岡市内の菓子店では現在まで引き継がれ販売されています、いうことです。