無想庵コラムCOLUMN

最中 九月のお菓子

最中 九月のお菓子

最中(もなか)

アイス最中が大好きなので、長いこと本当の最中が苦手でした。抹茶としっとりとした餡は合うので、好きになってきたお菓子です。(個人の感想)干菓子でも主菓子としても使える重宝なお菓子です。

もち米から作ったパリッとした皮で餡を挟んでいますが、元は皮だけだったそうです。名前の由来も大変おシャレで、平安時代の和歌集 拾遺和歌集 に収められている源順(みなもとのしたごう)という人の歌によります。

『水の面に 照る月なみを数ふれば 今宵ぞ秋の最中なりける』

この秋の最中とは秋の真ん中、十五夜の月(中秋の名月)のことです。月見の宴で出された白くて丸い餅菓子を公家が「もなかの月」と呼んだことから名付けられたとのことです。

現在のような二枚の皮で挟むようになったのは江戸時代で、形も金型や木型が作られるようになって丸から現在の様に様々な意匠で作られるようになりました。有名な最中のお店である霊岸島梅花亭さんの「梅最中」とか、たねやさんの「ふくみ最中」など色んな形、餡の種類の最中があります。写真の最中は、皇居参観での人気のお土産で、皇居外苑の楠公レストハウス売店で売っている「菊園もなか」です。

まだ食べたことがないので、お土産に欲しい…。

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