無想庵コラムCOLUMN

芝の雪 十二月のお菓子

芝の雪 十二月のお菓子

お店によっては、柴の雪とも銘つけられています。きんとん製ですね。こしあんの上に白いんげんのあんを乗せています。店によっては小倉豆や大和芋など材料は色々見たいです。意匠(姿、形)が全く同じでも、季節が違えば違う銘も付けられそうですね。お菓子の銘はそういうものです。写真では、普通のあんですが、エンドウ豆を使ってあんを作ると緑色になるので芝生らしくなり、白い部分が雪ではなく、芝がまだ青いことから、晩秋の時期に作られて、初霜とかの銘も付けられると思います。

和菓子の良いところは着色料を使うのではなく、材料を変えることによって出る色の違いの組み合わせで作っているところですね。

皆さんに分かり易いようにと、実例を探してみましたら、ありました→

ほぼ同じ意匠ですが、緑のきんとんになっています。ご銘は想像出来ますか?ヒントは同じく冬です。芝の代わりに冬でも枯れない縁起の良い木です。

松の雪

コメントを残す

記事に関するご質問やご意見などありましたら下記のフォームよりお気軽に投稿ください。