葛切り 七月のお菓子
葛切り (くずきり)
葛切りは、葛粉を水で溶かし、型に入れてから加熱し板状に固めたものをうどんのように細長く切った麺状の食べ物です。寒天とかところてんとの違いが、正直わかりませんが、調べてみたら次のような違いがあるらしいです。
ゼラチンや寒天は加熱してから冷却する事でゲル化するが、葛きりは澱粉なので加熱する事でゲル化するとのこと。 あのもちもちで、ツルンとした食感は、でんぷん質の力だそうです。暑い時期はお菓子として 冷して蜜をかけて食べています。また冬になるとマロニーみたいに乾燥したものを鍋料理の具として用いたりする。 (マロニーとの違いも今一つついていません…)
くずきりは、京都・祇園の「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」というお店が発祥のようです。 鍵善良房(かぎぜんよしふさ)さんはなんと300年も続く、老舗和菓子店だそうです。戦後まもなくは、食後のデザートとして近隣の料理店にお菓子を配達していたそうですが、それが評判を呼びお店でもくずきりを提供するようになりました。
ツルンとした食感と上品な甘さが人気となり、今では京都の甘味屋さんなら大抵の場所では食べられます。夏の涼を感じる風物詩にもなっているくずきりですので、酷暑の時期のお茶席で、少人数なら主菓子としてお出し出来ますね。
食べ方 としては、漆器に入ったくずきりに黒蜜をかけていただくのがオーソドックス。細長い形状なので、まるで麺類かのようにツルッと口の中に入ります。コクのある黒蜜とは相性バッチリですし、喉ごしが良いので食べやすいお菓子です。最近では、フルーツ味や黒ごま味、抹茶味など、いろいろ種類も増えて来ました。