無想庵コラムCOLUMN

お茶席の装い(服装)は?

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茶席の装いの基本は男女とも和装(着物)です。茶道の所作は着物を前提としているので、できれば着物を着て出席したいですね。もちろん普段着ていないので一人では着られない、そもそも着物なんか持ってないというのが今時ですので、洋装で大丈夫です。女性の場合は座ったときにひざが出ない服装は必須です。男性もカジュアルでなく、スーツにネクタイで出席しましょう。大事なことは清潔感です。気負って高級オーダースーツでなければ!ではなく、汚れてない、ヨレテないなど見た目の感じの良さでこれは仕事と同じですね。

今回は男性がお茶会に出席することを想定し、男性の好ましい服装について説明します。

洋装の場合

フォーマルなスーツ。無地のダークスーツ、白い無地のシャツ、派手でないネクタイが基本です。靴下も白の靴下を持って行き、待合で履き替えていただくのが良いと思います。スーツなどは流行りもあるので、これでなければと、堅苦しく考えなくても良いですが、華美なものは避けましょう。侘び・寂びが茶道の精神の一つですから、迷ったら控えめで。

男性の場合、時計やブレスレット、ペン、車のキー、スマホ、電子タバコなどポケットにたくさん物が入っているものです。道具を拝見しているときにそれらの金属と茶碗など陶器類がぶつかれば欠けるなどの事故が起きる可能性があります。傷がつかないにしても、回りに危なかしいと思われるだけで、ご自身の評判を下げてしまうので、くれぐれも茶席の持ち物で説明した扇子など以外は全て待合に風呂敷などに包んで置いておきましょう。案外忘れがちなのがカフスボタン、これも貴金属類です。

和装の場合

一般的には染め紋付の着物に袴がお茶席の服装です。紋がなくても良いので無地の着物と袴を用意しましょう。長襦袢も襟の部分は無地で、着物や袴の色合いに合うものを。迷ったら同系色を選んでおきましょう。袴はストライプの入ったものも多いのでその場合は若い人は太め、年配者は細めのストライプのものを選びましょう。袴は相当練習しないと自分一人では付けられません。無想庵では着物の着方もコース内で教習しています。ご希望の方はご連絡ください。

帯は角帯を締め、足元は白足袋でバッチリ決めましょう。 足袋についている 爪型の小さな留め具 を小鉤(こはぜ)といいますが、4つ以上のものにしましょう。着物は立った時や歩いている時に足元が丸見えになるので、足袋をキチンと足にフィットさせるために安物だと綺麗に履けません。

羽織は茶室の中では着ませんので、待合で脱ぎ、たたんで風呂敷に包んでおきます。

お茶席では上の写真のような黒い羽織を着ていらっしゃる方をお見かけするときがあると思います。ちなみにこの黒い羽織のようなものは「十徳」というものでお茶名いただいた男性しか着られないものです。着物屋さんにも売っていません。サイトをご覧頂いている皆さんの中からも、お茶名を目指して精進される方が出られることを期待しております。

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