無想庵コラムCOLUMN

茶道の心得

茶道の心得

稽古とは一より習ひ十を知り  十よりかへるもとのその一

千利休居士の茶道精神を歌に表した「利休百首」を御存じでしょうか?うえの歌はその一首で、意味は一から順番に習っていき、十(最後)まで行ったら、その一から再度学び直すということです。立ち居振る舞いから始まって、割稽古、基本の点前、小習い、四か伝、奥義など段々と難しいお点前を習って、真の行の台子点前を習得するとお茶名がいただけます。しかし、私も痛感しているのですが、お茶名を取ってからが本当の修練だと思います。平点前(オーソドックスな点前、基本的な点前)から稽古し直すことで、以前は気付きもしなかった事柄を発見し、また合点がいくことが多々ありました。もちろん、私もまだまだ修業の身で、これからも修練は続くのですが、何度も何度も繰り返し稽古をすることによって気づきを得、上達していきます。

皆さんも、始める当初は表面的なことしか関心もないでしょうし、深い理解は望むべくもありませんが、どうぞ長く茶道を続け、理解を深めて行けることを願っております。

お家元のお考えを私なりにまとめましたので、茶道に取り組む社中(仲間)として大事なお茶の心の一部として心に留めて頂けたらと思います。

稽古の貴さ

私も茶道を先生について習っている時は、仕事をしながら稽古をしていました。社会人ですから、仕事優先ですし、家庭のこともあります。元々スポーツが大好きですので運動も欠かせません。そういう忙しい毎日の中で稽古場に行くことも時間の確保が大変でした。お茶名を取ってからは、お茶室を開くという目標も立てましたので、趣味のレベルではなくプロのレベルを目指してきました。しかし、志高く、意識を高くしてもやはり日々の稽古に臨む姿勢が不十分ですと中々思うように成長はしていきませんでした。優先順位がどうしても3番4番目になってしますからです。しかし、忙しい仕事を持つ社会人であればそれは仕方ない事です。ですのでお家元もおっしゃっている様に、稽古も一会と心に刻み、お点前する時はもちろんのこと、こうしてオンラインで座学している時も集中して、取り組んでいただけると、ご自身の成長や進歩が目覚ましいものになります。私も真剣に稽古をしていましたが、稽古場だけで終わっていたので、十年やっても理解が中途半端だと感じていました。それこそ基本のき、一からギアを上げて勉強し直した結果、ようやく理解が深まっていき(もちろん完成ではありません)人様にお伝え出来るような人間に近づいたかな?と感じています。

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