無想庵コラムCOLUMN

二十四節気

二十四節気

茶道をやっていると、何よりも季節感が大事になります。日本には春夏秋冬の大きな区切りの中に、二十四もの節気があります。これは季節の移り変わりに合わせて、農作業や祭りなどの行事の目安になるものです。元々は中国で作られ日本に伝わったものですが、日本の季節とはズレがあるので、新たに節分や彼岸 、八十八夜 など雑節が出来ました。

一年の始まりは立春ですが、新暦で2月4日頃。太陽暦の毎月一日の始まりではないので、微妙にズレていますね。2月はまだまだ寒く雪も降ったりする冬ですが、お正月を新春というように季語的には春の始まりです。日本では長らく太陰太陽暦が使われてきて、明治六年に新暦になったのですが、その関係で他にも8月8日の暑い盛りに立秋があったりと 現代人には今ひとつピンと来ない季節用語です。

ただお茶の世界では、この節気とか五節句は大事で茶席のテーマに使われたりするので、自分がお茶会をするにせよ、呼ばれるにせよわかっていることが前提となっています。忙しい毎日だと節気に注意を向けることは難しいですが、ある程度理解しているだけで茶席の趣向や会話の内容についていけると思います。

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