無想庵コラムCOLUMN

夕千鳥 十二月の銘

夕千鳥 十二月の銘

夕千鳥(ゆうちどり)

文字通り、夕べに飛び立つ千鳥のことで、冬の季語にもなっています。他にも似たような銘に「磯千鳥」とか 「浦千鳥」 というのもあります。磯千鳥とは 浜辺にいる千鳥のことです。

千鳥はチドリ科の鳥の総称ですが、多数で群れをなして飛ぶことから千鳥と呼ばれるようになりました。千鳥の多くは渡り鳥で、秋に渡ってきて日本で越冬する冬鳥を詠んだ名歌が多いことから冬の季語となりました。

他にも千鳥に関連して何か言葉はないかと探したら、沢山ありました!千鳥って俳句や歌の題材になりやすいのですかね?   目大千鳥(めだいちどり)/大膳(だいぜん)/胸黒(むなぐろ)/小千鳥(こちどり)/白千鳥(しろちどり)/鵤千鳥(いかるちどり)/千鳥足(ちどりあし)/千鳥掛(ちどりがけ)/磯千鳥(いそちどり)/浜千鳥(はまちどり)/島千鳥(しまちどり)/川千鳥(かわちどり)/群千鳥(むらちどり)/友千鳥(ともちどり)/遠千鳥(とおちどり)/小夜千鳥(さよちどり)/夕波千鳥(ゆうなみちどり)/月夜千鳥(つきよちどり)/鵆(ちどり)

言葉の意味を知っていて、持っている道具から感じるイメージ、インスピレーションから繋げていけば、自分らしい銘が付けられるように思います。千鳥柄というのがあるように、昔から日本人の感性に千鳥は合うのでしょうね。

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