無想庵コラムCOLUMN

天の川 七月の銘とお菓子

天の川 七月の銘とお菓子

ちょうど今の時期、七夕の季節になるとよく目にする銘で、茶杓や主菓子の銘に付けられることが多いように思います。他にも、牽牛とか織姫とか七夕伝説に関わる言葉が銘として使われているようです。

中国で生まれた七夕伝説は、万葉人にも人気があったようです。皆さんもご存じの山上憶良(やまのうえのおくら)という歌人が万葉集で歌っています。

久方の 天の川瀬に 舟浮けて 今夜(こよひ)か君が 我許(わがり)来まさむ

彦星が妻を迎えに行くように、今宵は天の川瀬に舟を浮かべて、わが君は、私のところに来てくれるだろうか?という意味の詩です。天の川のお話は本当にロマンティックですね~。

下の茶碗は曜変天茶碗で、銘を天の川と言うそうです。作者のイマジネーションによるものでしょうか?茶杓などには天の川という銘をお見かけしたことがあるのですが、茶碗では珍しいと思いました。

多くの銘は道具だけでなく、茶席での主菓子として多くの生菓子にも銘として使われています。今回も天の川という銘の生菓子をご紹介したいと思います。(食べたことがないものもありますが…)

生菓子 天の川

七月初旬七日までの稽古の日には、よく主菓子に天の川に限らず、七夕伝説に関連する銘の主菓子が出されます。実際に頂いた 七夕の主菓子がの写真 (基本、稽古中は写真も動画もメモすらも禁止なので) が手元に無かったので、webで探してみました。(↓下の写真)

羊羹だと思いますが、どうやって作られたのか気になります。私はまだ頂いたことがありませんが、 御製は京都の和菓子店、七條甘春堂(しちじょうかんしゅんどう)という所でした。七夕をイメージした和菓子「天の川」が6月1日から8月13日までの間、数量限定で 価格は1本864円(税込) 販売されているようです。 京都なら何とか買いに行ける距離で良かったです。(ほっ)来年買いに行こう!

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