石清水 六月の銘とお菓子
岩清水とは、自然に岩の陰から湧き出る水、湛えられた水、流れる水のことを差したり、清らかな地下から湧き出る水のことをいいます。 何とも涼しげな感じですね。俳句の季語にもなっている言葉です。
六月にもなると段々と暑くなり、また湿気で蒸したりと過ごしにくい季節になってきます。茶席でも涼を求めて、平茶碗やガラス製の茶碗などの道具を使い、涼しさを演出します。お点前も洗い茶巾など、水の音をお客様に聞いてもらい、涼しさを感じてもらえる様趣向を凝らします。季節限定の銘になってしまうので、あまり茶杓や茶入などに付けることは少ないと思いますが、和菓子(主菓子)には夏の上菓子として付けられていると思います。通常、銘は和菓子屋のご主人が付けるか、注文をした亭主がこういうイメージで作ってと銘付けてお願いするかのどちらかだと思います。
生菓子 石清水
兵庫県三木市の和洋御菓子「明月堂」 さんというお店で→写真の商品
買い求めたことがまだないので、大きさも味もまだわかりませんが、160円だそうです。表層は葛を使われていると思いますが、夏の上菓子はやはり葛が主流でしょうか。