無想庵コラムCOLUMN

花のことをもう少し知ろう②部位の名前

花のことをもう少し知ろう②部位の名前

花の部位の名前

先月に引き続き、花の勉強をして頂きたいと思います。私もそうでしたが、普通花びらと思っていたものが、実は花ではなかったり、漠然と分かっているつもりのことが全然違ったりして、スッキリ理解出来ていませんでした。そもそも花の部位の名前を知らないので、人に質問しようにも上手く質問できず、結局分からないままお稽古場を後にするのが常でした。やはり物の名前を知ることは、教養や知識の土台ですから、マニアックと言わず、いくつかだけでも覚えてしましましょう。

おしべとめしべはよくご存じだと思います。では花びらは何というかご存知でしょうか?下のイラストで探してみると、有りました!花弁(かべん)と言います。

鈴蘭水仙

花弁ははなびらのことで、一つの花に何枚かあります、これらを全部まとめてみたとき花冠(かかん)と言います。スイセンなどでは花冠の内側にもう一つ副花冠(ふくかかん)という花冠によく似たものがあります。

がく片は一つ一つの片を指す言葉で、全体をまとめるとがくと呼びます。 (ほう)は花やつぼみをつつみこむような構造物のことで、がくとは違います。

冒頭でも述べましたが、花だと思っていたのが実は花ではなかった好例が右の写真のオシロイバナです。

白い花弁のような部分が萼(がく)、白い部分の付け根の葉のようなものが苞(ほう)です。本物の花弁は存在しないのです! どう見ても花びらでしょ!!(怒っても仕方ないですが…)

みなさんよくご存じのおしべとめしべも少し正確に理解しておきましょう。おしべやくという花粉を入れるふくろと、花糸(かし)というそれを支える柄からなります。めしべは花粉がつく柱頭(ちゅうとう)、中に胚珠(はいしゅ)という将来種子になる部分を持った子房(しぼう)、それをつなぐ花柱(かちゅう)からなります。

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