無想庵コラムCOLUMN

苧環 五月の茶花

苧環 五月の茶花

苧環(オダマキ)

苧環とは紡いだ糸を巻く糸巻き(苧環)に形が似ていることから、この名がつけられました。 キンポウゲ科の多年草 です。特徴は 初夏、枝の先端に碧紫色あるいは白色の花をつけ、うつむき加減に咲く姿が愛らしいところです。 古くから深山苧環(ミヤマオダマキ)から観賞用に改良園芸栽培され、野生のものはあまり知られていません。全体に粉白緑色を帯び、茎は直立して高さ二〇~四〇センチメートルになり、葉は、長い柄のある掌状の三小葉に分かれて、互生しています。 山苧環は野生かな?

山苧環

互生とは 、植物の葉が、茎の一つの節に1枚ずつ方向をたがえてつくことで、分かりやすい例だとヒマワリなどにみられますね。

「苧(お)」とはアサ(麻)の異名で、またアサやカラムシの茎皮からとれる繊維をいい、「苧環」とは、つむいだアサの糸を、中を空洞にして丸く巻子(へそ)に巻き付けたものをいうそうです。

「古今集」にも歌があります。

「いにしへの しづのをだまき いやしきも よきもさかりは ありしものなり」

そういえば、苧環蒸しという茶碗蒸しの一種がありましたね。下にうどん、またはそばを入れ、かまぼこ、鶏肉、しいたけ、みつば、くわいなどを加え、といた鶏卵をかけて蒸したものですが、お茶とは関係ありませんでした。

食べ物つながりで能登の名物のお菓子おだまきもおいしいですね。 石川県能登地方に伝わる「おだまき」は、表面に糸の束のように均等なスジが入った郷土の銘菓です。昭和39(1964)年創業の和菓子司「たにぐち」の「おだまき」は、郷土の味に新しい時代の味をプラスし、地元の定番商品となっているそうです。

コメントを残す

記事に関するご質問やご意見などありましたら下記のフォームよりお気軽に投稿ください。