無想庵コラムCOLUMN

貝母 四月の茶花

貝母 四月の茶花

貝母(ばいも)

貝母は 百合(ゆり)科の一種です。 別名 を「編笠百合」(あみがさゆり) とも言い、葉は細長く、先端は巻きひげ状になる。花はうす緑色で釣鐘に似ています。似たような花に「蛍袋」というのもあります。こちらは夏草なので、また近いうちに取り上げたいと思います。

中国の原産で、 漢方薬 に用いる 生薬(しょうやく) の一つです。 鱗茎(りんけい) を用い、薬効はせきどめ、止血、解熱作用のほか、 鎮咳(ちんがい) 、 去痰(きょたん) 、 排膿(はいのう) 、 利尿 などの作用があるそうです。生薬名もずばり「貝母(ばいも)」なので漢方を愛用されている方は茶花というより、漢方薬を思い浮かべるでしょう。

この薬用になる鱗茎(りんけい)と言う部分が肥大すると丸くなるのですが、これが、「貝」が合わさったように見えることから、「貝母」の名がついたらしいです。

一方、学名はFritillaria  (フリティラリア)と言うのですは、これはラテン語の  「fritillus   (サイコロを入れる筒)」 が語源だそうです。 筒状をした花の形に由来したそうですが、 日本と西洋では名前の付け方も違うのですね。

因みに貝母の 花言葉は「謙虚な心」。 私もこの気持ちを忘れぬよう茶道に取り組んでいきたいと思います。 

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