雲竜梅 二月の茶花
雲竜梅(うんりゅうばい)
花がつく梅は、桜と同様、春を彩る日本の代表的な花木ですね。桜より早く咲く梅は、花の少ない1月2月には椿と共に床を彩ってくれます。
その中の一つに雲竜梅(ウンリュウバイ)があります。これは、八重咲き中輪の白色花。くねくね曲がった枝が特徴的で、切り花や茶花での使うことが多い、面白い品種です。
名前の由来は、その曲がりくねった枝の姿がまさに雲の中で竜が昇る様子と言ったところから来ています。
「雲竜梅」は寿命の長い樹木で、運気上昇の縁起の木だそうで、とても縁起が良さそうですね。
私もこのくねくねっとした枝の曲がり具合が面白くて好きな枝物の一つです。
雲竜梅はなんとバラ科サクラ属!だそうです。 耐寒性落葉高木。
樹高は5m程度まで大きくなるようです。無想庵の庭にあるのは2m弱くらいでしょうか。
植付時期は、秋と春ですが、最適期以外の時期もポット植えの苗木で、根を崩さずに植え付ければ、年間を通して移植は可能だそうです。寒冷地は凍結防止のため春植えをお勧めとのこと。
開花期:2月~3月頃
育て方ですが、耐寒性は強いので、普通に屋外で大丈夫です。
日当たりが良く、肥沃で排水のよい場所を好みますが、半日陰でも育ちます。
剪定は、開花後すぐに行うか、落葉時期の冬に花芽を残して剪定を行ってください。
肥料は開花前の冬の間と開花後に有機肥料を与えてください。
病害虫は春から夏にかけてうどんこ病などが発生することがありますので、市販の薬剤を散布・予防してください。
花が咲くようになるのは、通常植え付け後二年目以降となるようです。