無想庵コラムCOLUMN

紀州司 四月の茶花

紀州司 四月の茶花

紀州司(きしゅうつかさ)

今月の茶花は、紀州司という種類の椿です。 花期は4月から5月で、炉の季節が終わる一番最後に登場する椿です。この紀州司は、日本固有の種で、主に関西が原産 と言れている種です。特徴は花が大きく(大輪)て、 花びらは桃紅色地に白斑 が入っています。 そして花姿は千重咲 (せんえざき)と呼ばれていて、幾重にも花びらが重なって咲いています!普段は千重咲なんてあまり聞かないと思いますが、八重咲との違いを、私も良く知らなかったので、一緒に勉強してしまいましょう。

基本的なツバキの花の形は、5枚の花びらで囲まれた花の中心に多数の雄しべと一本の雌しべをもつ「一重咲き」です。

八重咲とは、一重咲きの花弁が5枚であるのに対し、花弁が10枚以上になるものを云うそうです。 『千重咲き』はさらに八重咲き以上に花弁が多く重なっているものを分類しています。そして、おしべを欠いているかどうかは、落花までわからないものが多いのだそうです。

では、どうして「八重咲き」や「 千重咲き 」が生まれたかのでしょうか?雄しべが花びらに変化することによって、花びらの数が基本数よりも増えて来ているとのことです。 他にも「獅子咲き」、「唐子咲き」、「牡丹咲き」、などいろんな咲き方の種類があって多彩ですね。

椿の種類を特定するのに重要なのが、上記の花の特徴だけでなく、さらに 葉形も一緒に見分ける必要があります。紀州司の葉の特徴は長楕円形で、大形です。葉の色も椿らしい濃い緑色では無くて黄緑色に近いです。慣れると葉の特徴だけでおおよそ種類がわかってくるようになると思います。

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