無想庵コラムCOLUMN

寒紅梅 二月のお菓子

寒紅梅 二月のお菓子

寒紅梅(かんこうばい)

写真は有名な川端道喜さんの『寒紅梅』です。コロナでお茶会が次々と中止になっていた時期は、製造もされず、お店に行っても手に入らなかったくらいでした。今でも京都まで行かないといけないので、私にとっては手に入りにくい一品です。

元々、川端道喜のお菓子は、どれもほとんど色つけはなく、非常に薄い色合いなのですが、この『寒紅梅』だけは、少し黒みがかった本紅で染めた餅皮を使い、こし餡を包んでいるので、かなり濃い目の紅色です。そして梅の花に似せて、五弁状にふっくらとへらを入れています。(へらを入れて形作っていくのは和菓子の特徴ですね!)
見頃を迎えた紅梅の花の色合いを思わせます。

時々このコーナーで紹介している、この川端道喜さんは、本能寺の変の時代には既に存在していたと言われいます‼とんでもない程の老舗ですね。
因みに初代の川端道喜さんは、本能寺の変から10年後に亡くなったと言われているそうです!
元々は、御朝物と呼ばれる当時の宮中の朝食に当たるおはぎのようなお餅を作っていたそうです。
今でも豆大福やおはぎなどを朝生菓子というのも、そこから来たかもしれませんね。

以前にも、書いたかもしれませんが、和菓子の世界はお作りになった和菓子店さんが独自にネーミングされるので、(菓銘自体には多分、商標権は無い?)同じ名前のお菓子が全国を探すと結構あります。それぞれ紅梅をイメージされながら創作されているのだと思います。食べたことは無いのですが、ネットで検索するとやはり何点か出てきました。

左の写真は竿菓子と言われる、竿状(棒状?)のお菓子で 、氷餅をまぶした求肥(外側の白い部分)で羊羹を包でいる一品で、京都の三十三間堂で販売されているそうです。
京都なら何とか買いに行ける範囲なので、手に入れたいと思います。季節限定らしいので今月中には行かないとダメかな?

右の写真は、東京赤坂の「とらや」さんの『寒紅梅』です。先に紹介したお菓子とは、少し違った趣で、花を咲かせた凛とした姿を感じますよね。 中に白小豆の粒餡が包まれています。こちらも季節限定ですが、二月上旬のみらしいので来年トライです。(東京に用事を作らないと…。)

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