無想庵コラムCOLUMN

柴の雪 十一月の銘

柴の雪 十一月の銘

柴の雪(しばのゆき)

柴とは雑木の小枝、山野に生えている小さい雑木とことです。折って薪(燃料)にしたり、垣根や壁、その他の材料としても使われるものです。 特に木の種類は限定していませんが、多くはツツジ科の雑木・灌木になります。 冬に暖を取るため、積み上げた薪などの雑木の上に、雪が積もっている冬の情景のことを「柴の雪」と表現しているのです。

20年の12月に和菓子の銘として紹介しましたが、今回はお茶の道具の銘としてご紹介するのですが、漢字違いで「芝の雪」という言葉もあり、こちらは茶道ではなく、茶葉の方の業界用語?です。三月になりお茶の芽吹く頃、新芽の柔らかさと白さを表現する言葉です。

右の写真は、裏千家14世淡々斎宗室 (宗匠)の 自作茶杓です。流石に宗匠の茶杓ですから 20万円はくだらない高級品です。

中々本物は買えないですが、お稽古の時にお道具の問答時にお茶杓銘を問われたら今日の話を踏まえてお付けになれば話題も広がると思いますよ

コメントを残す

記事に関するご質問やご意見などありましたら下記のフォームよりお気軽に投稿ください。